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2023.11.27

【水と匠News:泊まれる民藝館「善徳寺 杜人舎(もりとしゃ)」2023年12月プレオープン】

株式会社水と匠は、北陸の浄土真宗信仰の中心寺院であり、550年の歴史を持つ名刹・城端別院善徳寺の敷 地内に、宿泊を中心とした複合施設「善徳寺 杜人舎(ぜんとくじ もりとしゃ)」を開業。2023年12月に プレオープンいたします。築120年の古民家を再生したアートホテル「楽土庵(らくどあん)」(2022年 10月開業)に続く2軒目の宿泊施設となります。

富山県西部・砺波地方には、民藝運動の創始者・柳宗悦が名づけたとされる、「土徳(どとく)」という 言葉が伝わってきました。土徳とは、厳しくも豊かな環境の中で、人々が自然と一緒につくりあげてきた 土地の精神風土のこと。柳は土徳に満ちたこの土地の暮らしに民藝思想の健やかなあらわれを見出し、彼 もまた土徳に影響され、民藝思想を進化・発展させていきました。城端別院善徳寺は、晩年の柳が62日間 滞在し、民藝思想の集大成となる論文『美の法門』を執筆した場所でもあります。

「杜人舎」はその柳の愛弟子であり富山の木工家・建築家の安川慶一が設計した善徳寺内の研修道場を改修し、ホテル、講堂、カフェとショップ、テレワークスペースを配置する複合施設です。宿泊だけでなく、 土徳に触れる講座やアクティビティ、飲食、地域の人々との交流などを通じて、滞在体験そのものが学び となり、日々の糧となるような豊かな集いの場をつくります。

2023年12月1日にプレオープンし、企業や大学の研修・合宿など団体受入を開始。一般宿泊は来春よりスタートします。

杜人舎webサイトはこちら

杜人舎チェックインスペース Photo by Yuki Tanaka
講堂&ラウンジ

◾ 民藝を体感する「泊まれる民藝館」
安川慶一が設計した研修道場は、研修・宿泊のほかにもさまざまな活動ができるよう設計され、松本民藝館の元にもなった2階建ての建物です。1階には地域の人が気軽に利用できるカフェとショップ、仏教や民藝に関する講座等を開催する講堂、テレワークスペース(こちらは善徳寺建物内)を配置し、2階は長期滞在も可能な全6室のホテルに。旅行やワーケーションでの滞在、ちょっとしたお茶、買い物、講座への参加など、目的に応じた様々な利用が可能です。

館内・客室には、棟方志功や浜田庄司、河井寛次郎といった民藝作家や全世界の民藝品をしつらえます。民藝美に満ちた空間の中で、これからの美しい暮らしをつくっていく学び、交流し、滞在していただけます。

改修設計は、富山出身の建築家でteamLab Architectsパートナーの浜田晶則(あきのり)率いる(株)浜田晶則建築設計事務所が手がけました。

◾ 土徳に触れるアクティビティ
自然とひとがつくりあう美しい風景、精神風土、工芸や祭りなど、富山は日本が未来に継いでいくべき価値の宝庫です。杜人舎ではこれらの価値を伝え、学び、体験する様々なプログラムやツアーを提供します。

善徳寺の僧侶、発酵食など地域に残る郷土料理(善 徳寺内で作られる名物「さば鮨」など)を伝える地 域の女性たち、伝統産業を担う職人や工芸作家、有機農業にとりくむ農家など、地域の方たちも講師とし て国内外の方たちとの交流を図ります。

善徳寺内だけでなく、職人の工房や農林漁業の生産者を実際に訪問し、地域の中で体験的な学びを深めていきます。

地域の工芸作家の工房を訪ねるアクティビティ

◉善徳寺 杜人舎 2023年12月プレオープン
住所:富山県南砺市城端西上405 善徳寺内
客室数:全6室(最大収容人数13名)
カフェ、ギャラリー・ショップ、講堂
企画・プロデュース:(一社)富山県西部観光
協力:城端別院善徳寺、城端地区活性化協議会
運営:株式会社水と匠
設計デザイン:株式会社浜田晶則建築設計事務所
施工:中越興業株式会社
民藝品監修:となみ民藝協会
物件開発・資金調達サポート:quod LLC
広報協力:liil合同会社

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